これからの「正義」の話をしようは物事の本質を考える力が養える哲学書です!

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今回は日本でも大人気で知名度抜群のNHKシリーズ「ハーバード白熱教室」を主催する教授のマイケル・サンデルが自ら書き下ろした「これからの正義の話をしよう」という本についてレビューしていこうと思います。

これからの「正義」の話をしようについて

本書の「これからの正義の話をしよう」はハーバード大学の講義のひとつである「JUSTICE」という現在までにのべ1万4千人を超える履修者を生みだした大人気科目をマイケル・サンデル自身が書籍化した内容になっています。

書籍化され発売されるやいなやアメリカ本国だけでなく日本や世界中の国々でベストセラーとなりその講義の存在は瞬く間に世界中に広まりました。

また日本では2010年からNHKの教育テレビで「ハーバード白熱教室」として講義の内容が放送されることも本書が日本でヒットした要因です。

本書ではずばり一言で言うと物事の本質を考え抜く力が養えます。

現在のネット社会で様々な情報が氾濫する中、表面的な情報に惑わされずに本質に焦点を当てて色々な角度から情報を分析することで今の自分にとって本当にその情報が必要なのかどうかを取捨選択できるようになります。

情報を正しく取捨選択できるという事は自己分析ができているということなので、余計な情報をシャットアウトできるようになります。

そして日々の生活の中で目の前にある課題に優先順位を付けてやるべきことに集中できるようになり時間配分が上手になります。

今までやるべき事から目をそむけて今やる必要がないことばかりをやって、いたずらに時間を浪費してきたという悩みを抱えているなら本書が一つの光明を見出すキッカケになると思います。

本書は今の情報過多のネット社会に生きる私たちにピッタリの内容になっていると思います。

ベストセラーの哲学書は実生活でも役立つ良書だった!

今までの哲学書は堅苦しいイメージがありましたが、「これからの正義の話をしよう」は今までの哲学本とは一線を画します。

本書はまるで筆者のハーバード大学教授のマイケル・サンデルの講義を実際に受けているような気分になれるので、読み手も本書のテーマである「正義」とは何か?という問いについて一緒になって考えることができました。

あと本書は哲学書によくありがちな議論の主題が抽象的な内容ではなく、現実の問題が取り上げられているのもおすすめな点です。

安易に答えを提示してないのも好感が持てましたね。

本書では本当に自分で考える力が要求されるので、今まであまりなかった体験で読んでいてとっても新鮮でした。

しかも他の人の色々な考えが出てくるので、自分の中に新しい考えが吹き込まれて今までなかった視点で物事が見れるようになりました。

これは僕にとってはけっこう大きな出来事で、普段は自分の凝り固まった物差しだけで物事を判断しているので、いつも同じような結果になり現状維持の状況(むしろ後退してしまっているかも??)を打開するヒントになりました。

僕は本書に出会って良い意味で自分の中にバラダイムシフトを起こせたので、今までの自分だったら絶対にやらなかったことにも必要だと思えば挑戦する事ができました。

まだ道半ばで成功するか失敗するかは分かりませんが、新しい事に意欲的に挑戦していくきっかけになったことが自分の中では本書を買ってとても良かった点ですね。

たとえ失敗したとしてもその失敗を教訓にしてまた違ったやり方で再挑戦すればいいだけだと思っています。

どんな事が学べるのか?

本書では様々な事例で問題提起がなされ、その問題に対してどのように考える人たちがいるのかということがいくつも紹介されています。

普段はあまり真剣に考えない問題について本書を読むことで考えさせられるので、物事を俯瞰で見るという視点が養われます。

本書を読むことで自分のこれまでのちっぽけな人生経験でこびりついた価値基準が一回リセットされたような感覚を持ちました。

これは絶対にこうあるべきだろうという凝り固まった視点がむしろ危険なんだと著者のマイケル・サンデルに言われているような気がしましたね。

本書を読むことで、実生活で意見の衝突や食い違いがあった時に別の見方もあるんだと他の意見を受け入れることにあまり抵抗感が無くなります。

本書を読んだ後ではそれまでよりももっと柔軟な視点で物事を見られるようになれたのが僕にとっての最大の収穫でした!

正解の無い問題に取り組む意義とは?

本書ではアメリカで起きたひとつの自然災害を事例に挙げて、そういった緊急事態の際の商取引に関して「正義とは何か?正しいとは何か?」と読者に問題提起する章があります。

この章のように各章で提示される問題のすべてが僕たちの生活にとってはとても身近な内容だったこともあって本当に真剣に考えさせられましたね。

読者の中のほとんど全員が本書の事例の数々を自分ごととして考えることになると思います。

日本でも近年自然災害によるインフラ被害が増加していて人ごとではありませんからね。

今後ますます起きるであろう自然災害に対して、市場原理、価格競争、需要と供給といった経済活動で実際に起きうる事例を「僕たちに何が正しいのか?」と問いかけてきます。

本書でもこの問題提起に対して様々な登場人物によって色んな意見が出てくるのですが、それぞれの意見が正しい間違っていると論じているのではありません。

あくまで読者のアナタ自身はどう考えるのかという問いかけの視点に立った文章構成になっています。

なので、ぶっちゃけ一回読んだだけで僕は自分の中で答えなんて到底導きだせませんでした。

何回もこの問題に対して自分の中で問いかけるうちに「これは一体何が正解なんだろう?そもそもこの問題に対して正解なんてあるのか?正義って何なの?」と様々な疑問が湧きあがってきます。

正義という曖昧なものに対して自分の中でどう定義すればいいのかとっても考えさせられます。

でもそうして自分の思考のパターンを整理していくうちに自分にとって何が本当に大切なのかということがだんだん明確になってきて、人生で何を大切にしたいのかが分かってきます。

自己分析のツールとしても使える

本書は与えられたお題に対して全方位的な色々な角度からアプローチを行い深く掘り下げていくので、僕は自己分析ツールとしても使えるなと思いました。

何のとっかかりもなくいきなり自己分析しろと言われてもなかなかやるのは難しいですが、本書を使って自分自身に色んな社会の問題を問いかけていくことで、かなり効率的に自己分析ができちゃいます。

すると今の自分は何がやりたいのか?どんな仕事が向いているのか?といった事がかなり自分の中ではっきりしてきます。

なので本書は年齢が若ければ若いほど読むメリットは大きいと思います。

高校生の時にもし本書を読んでいたとしたら将来の夢はかなり明確になると思うので、ただ何となく大学生活を楽しみたいから大学を受験するといった曖昧な決断をしなくなりますからね。

それよりも自分のやりたい事に向けて必死に下調べをして何が自分に向いているのかを真剣に探すと思うので周囲と大きな差をつけられると思います。

また大人が読んでももちろん本書は様々なメリットをもたらしてくれる事は言うまでもありません。

転職や結婚など人生で重大な決断をする時に自分が何者なのかを理解しておけば後で後悔するような決断はしなくなるはずです。

総評まとめ

本書を通して他人の考え方を深く知ることで、自分自身の事を冷静に見直すことができ自己のアイデンティティが明確になるという利点があります。

そのことで自分がどんな人間なのかが以前よりもずっと明確になった気がします。

本書を何度も読むことで自分の棚卸を定期的にやっていけば、たとえ目標から脇道にそれることがあったとしても大きな回り道をする前に適宜、自分の行動を修正していくことができるので最後には必ず目標を達成できるという自信が持てます。

これは実用書と言っても過言ではなくいくらい日々の生活で活用できる点が多々あるなと思いました。

今までこれほど衝撃を受けた哲学書はありませんでした。

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